「ALERTE COVID-19」を「フランスの曲がり角から」として、ここに掲載させていただきます。

2020/03/20 18:46:37
タイプ
小畑リアンヌの本です。
電話番号
obatarianne@free.fr
メールアドレス

いよいよこの時が来たのではないかと、おののいた。

フランス政府からのメッセージが2020年3月16日の午後11時46分、つまり真夜中に、直接に携帯電話のSMS欄にプルンという音と共に飛び込んできた。
「警告、COVID-19、共和国大統領は、、」と始まっている。
その日の午後8時にマクロン大統領の2回目のテレビ演説を聞いた時、頭に刻みこまれたのは「これは戦争のさなかだ」と6回も繰り返したことだ。折しも、午後からパリに住む娘との電話や携帯のやり取りの時に私が使った言葉だった。

5日前の3月11日にパリから南仏のトゥールーズへ戻ってから食料などの買い物のためにスーパーなどへ寄った。普段はあまり人のいないアジア食品店さえも混乱している事実を、危機感の全くない娘にも、息子にも口うるさく備蓄するように伝えた。

16日の夕方ごろ、娘から小学校や幼稚園が休校だから今週水曜日に幼い三人の子供たちと車で来たいとSMSが入った。ネットで注文した食品が配達されないらしい。だが、もう明日にも封じ込め政策が強硬される感がぬぐえないから、
「バカンスではないのよ。もう今来るには危険すぎるし、時期を逃したからパリにいなさい」と何度も言ったが、いつものごとく議論の先が食い違う。「備蓄したものを独り占めしたいのか」など書いてきた。寄らば大樹の陰で首都の方がこの先何かあるときは役に立つのではないかと考えた。700km以上の距離を幼い子を乗せて車を走らそうとする方が理解できない。モントリオールに住んでいる息子は備蓄し、テレワーク中らしい。娘に頼まれたのか、息子からもなぜ娘たちがここへ来てはいけないのと打診される。世界のどこにいてもあらゆる方法で相互に連絡ができる時代だ。それゆえウイルスも一瞬のうちに世界中に感染していく。

そして真夜中の戦慄の走るメッセージ。17日正午に、ウイルスの抑制と命を守るために外出制限を強く求め違反した者には罰金を課すことが実施される。
しかし、どこから私の携帯番号をフランス政府は手に入れたのだろう。日本でいう個人情報ではないだろうか。税務署には固定電話しか教えていない。必要に応じて相手を選んで番号を教えているのは医者や銀行、いや保険会社も、、、そういえば電電公社とはパリのアパートの制御盤などの設置で何度もこの携帯から電話を入れたし、向こうからも何度も掛かってきた。だが彼からは記名なしの電話で、こちらからは掛けることができるのはフリーダイヤルだけだ。取り付けられた電電公社の黄緑色の盤は最新で、メータを確認に来なくとも遠距離で把握やコントロールされているという。ピカピカと点灯している。なぜか監視されているようで好きではない。
午前0時を回って、最後に娘が残した長い長い皮肉にもとれる文章の後に政府からのメッセージをコピペして送る。そして午前1時にベッドに入る。

きっと明日の朝はフランスの風景は歴史的に変わっていることだろうと目を閉じた瞬間かすかに浮かび身震いがした。

2020年3月17日 小畑リアンヌ

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「パリ 硝子の街」「時計の森」、昔のパリの日本人社会の様子がオーバーラップして、とても面白かったです。ーフランス在住

「なにやってんだろう私」は日本で生活する私も「ウィ!」と叫びたくなりました。目次もすてきです。「旦那とはウィで始まり、ノンで終わる」「悔い残す人の道なら春を待て」タイトルも内容も心に響きました。全部に心のスッスッと入ってくる文章で素晴らしいですね。ー日本在住シナリオライター

紹介してくださった小畑リアンヌさんの本を読みました。
私も、自身何やってるんだろう?と思い、できることから始めることにしました。生活に余裕もない中でも何かできるはず!ここまで厳しいフランスなのかと驚きですが、どんなに奮闘して挑戦してこられたか…現在があるのだと。恐れ入ります。これからも頑張ってください。 ー日本在住主婦

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***最新の小説が「時計の森へ」他人の飛行機券で帰国する話から始まります。1980年代のパリの情景が出てきます。

***フランスにお住いの読者のイチオシとともに「なにやってんだろう私ーこのままフランスで死にたくない」の本が6月18日、 上野千鶴子さんのウィメンズアクションネットワーク Women's Action Networkに紹介されました。(WAN)は女性をつなぐ総合情報サイトです。フランス在住の女性も頑張りましょう。https://wan.or.jp/article/show/8419
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フランスへ滞在を考えていたものですが、改めて外国で住むというのは大変だと実感しました。ですが何故か勇気を頂いたようにも思えます。ハード表紙に版画も印刷されていて素敵な本ですね。ー日本在住
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***YOUTUBEに、スマートフォンで撮影のパリの風景と硝子の街の音楽をmixした動画が掲載されています。 [硝子の街 GARASU NO MACHI]で検索することもできます。
送って頂いた1979年の古いカセットテープとダビングですので、音は今ひとつですが、フランスに住む方にとっては興味のあるものになっています。ご覧ください。
また、『硝子の街』に追記文(日仏語にて)を挿入しています。

***フランス語で翻訳されている文を読んだフランス人からノスタルジーを感じる素晴らしい作品だと評されています。

***「仏相な世の中、日本の中」を読んで下さり感想などを今も頂いたりします。本当にありがとうございます。ですが、旧システムのためHP上に掲載した文章の訂正が出来ず、削除も出来ません。そのままになっていますことをお許しください。
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*** 本はアマゾンなどのネット販売、日本の書店、パリジュンク堂で購入可能です。

日本から在庫が入荷しましたので、CE内の方には15ユーロでお送りします。

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記事No. 40

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