『パリのタクシーは恐怖⁉︎』 続・フランスの曲がり角から 題29話
あれはパリで珍しく雪が積もった日だった。日本から夜の便で着いて、スーツケースを取りに行くと、延着したからだろうか。もう荷物が終了したと言う表示が出て皆慌てている。紛失届カウンターにできた行列は異常な程の人数で溢れかえっていた。一時間程待たされたが急に荷物のレールが動き出しやっとのことで荷物を手に空港の外に出た。もう時間が遅いからだろうか、タクシー乗り場には多くの車が客を待っている割に人の混雑が無いことがかえって不思議な気がした。他の人達は近くのホテルに行ったのだろうかと気になるくらいだった。前にいたカップルがそれでもタクシーに断られ戻って来た。そのタクシーに私が順番で乗ってから訳を聞くと、荷物が多すぎて断ったと言うではないか。常設乗り場と言えど怪しい運転手、ここには白タクも入り込んでいるから気をつけなければならない。早速パリ市内の住所を告げても埒があかなく、私が住所を彼、アルジェリア人だと言う人に打ってあげた。パリ市内リーブゴッシュはシャルルドゴールから荷物も含めて料金が65€と規定されている。にも関わらず以前ちゃっかり二つ分の荷物代として4€多く取られたこともある。今回は騙されてはいけないし、老女一人何処かへ連れて行かれても困るので携帯をいじりながら、いかにも私を待っている人に連絡しているポーズを取った。ここまでしなければいけないフランスはどうなのだろう。アルファベットも読めない運転手、彼は私よりも下手なフランス語だった。タクシーのライセンスも高額だから持っていないと話す。これは用心するに越したことはない。110km出せる高速を150kmも出しながら次々にアクッション映画のように他の車を追い越して行く。彼と事故るなんてとんでもない。もう少しゆっくり走れないか何度も注意したが話の通じる相手でもない。途中から行き場所はもう簡単と自分がギターを持って歌ってるのを了解もなく流しながらいい歌だろうと言い張る。アラブ語で歌われてもこっちは分かるはずもない。それでも最後まで彼の機嫌を損なってはこちらの身がおしまいだと気が気ではなく、美しい雪景色のパリを恐怖に変える御仁に「いい加減にしろ!」と叫びたいのをグッと抑えた。
新しい本「Étude comparative des Onomatopées en langue française et japonaise: 日仏語オノマトペ比較研究」 Rianne OBATA をAmazon.fr からフランス語と少し日本語翻訳で出版しました。アマゾン本のところで「Rianne OBATA」と検索すれば出てきます。
紙書籍の最後にもフランス人用にどのくらい擬音語などが同じ感覚なのか試せる質問用紙も回答もあります。フランスのご家族の方と楽しんでください。
『なにやってんだろう私』『Mais qu’est-ce que je fais là ?』フランス語版はパリジュンク堂又はAmazonで販売中。
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『女のブリコラージュはつらいよ』フランスで孤独を癒す日曜大工物語がパリジュンク堂、アマゾンで発売中!(ピアノを戸棚に改装した分を改定版で追加しています。YouTubeで小畑リアンヌの蛇口の交換、市バスで巡るパリのイルミネーション2024年、掲載中)
今は「ひとり暮らし」の家なのだから、好き勝手にやって、完成しなくても自分が困るだけで誰にも迷惑は掛からない。何度も言うかもしれないがフランスでは電話一本で業者が来てくれて、片付くなんて夢の夢。人生は闘いである。だから54歳からの14年間は全く一人で色々なことをやってきた。特に没頭したのが壊れたものから、なんでも修理。そのついでにと言っては語弊があるかもしれないが、家自体を自分にとって心地良い住処に、できる限り変えることに集中した。
私は今68歳、体力に衰えが見え始めた。何歳までブリコラージュが続けられるかわからないので、自己満足にすぎないがこれまでの分を一覧にすることに決めた。
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本当になんでもDIYされるのですね。びっくりです。地方在住 2025年1月
フランス語の本を読み終えました。感動しました。ときどき目頭が熱くなるぐらい感動しました。ーフランス女性(日本に4年滞在経験あり)2021年11月
「なにやってんだろう私」読ませていただきました。前途多難な人生を自ら選び、数々の体験を塗りつぶした日々、素晴らしい刺激をいただきました。ーパリ在住 2020年10月6日
「パリ 硝子の街」「時計の森」、昔のパリの日本人社会の様子がオーバーラップして、とても面白かったです。ーフランス在住
「なにやってんだろう私」は日本で生活する私も「ウィ!」と叫びたくなりました。目次もすてきです。「旦那とはウィで始まり、ノンで終わる」「悔い残す人の道なら春を待て」タイトルも内容も心に響きました。全部に心のスッスッと入ってくる文章で素晴らしいですね。ー日本在住シナリオライター
紹介してくださった小畑リアンヌさんの本を読みました。
私も、自身何やってるんだろう?と思い、できることから始めることにしました。生活に余裕もない中でも何かできるはず!ここまで厳しいフランスなのかと驚きですが、どんなに奮闘して挑戦してこられたか…現在があるのだと。恐れ入ります。これからも頑張ってください。 ー日本在住主婦
フランスへ滞在を考えていたものですが、改めて外国で住むというのは大変だと実感しました。ですが何故か勇気を頂いたようにも思えます。ハード表紙に版画も印刷されていて素敵な本ですね。ー日本在住
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***フランスにお住いの読者のイチオシとともに「なにやってんだろう私ーこのままフランスで死にたくない」の本が6月18日、 上野千鶴子さんのウィメンズアクションネットワーク Women's Action Networkに紹介されました。(WAN)は女性をつなぐ総合情報サイトです。フランス在住の女性も頑張りましょう。https://wan.or.jp/article/show/8419
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***YOUTUBEに、「小畑リアンヌのIZAKAYA」、「蛇口の交換」。またパリの風景と硝子の街の音楽をmixした動画が掲載されています。[硝子の街 GARASU NO MACHI]で検索することもできます。送って頂いた1979年の古いカセットテープとダビングですので、音は今ひとつですが、フランスに住む方にとっては興味のあるものになっています。ご覧ください。
また、『硝子の街』に追記文(日仏語にて)を挿入しています。
***フランス語で翻訳されている文を読んだフランス人からノスタルジーを感じる素晴らしい作品だと評されています。
***「仏相な世の中、日本の中」を読んで下さり感想などを今も頂いたりします。